BILL
EVANS “QUINTESSENCE”
エヴァンスのファンタジー後期の異色作。編成はすでにおなじみとなった感のある、トリオ+ホーン+ギターというクインテット。管楽器と弦楽器という毛色のちがうフロントが二人いて音楽的にはまとめるのが難しいとおもう。
ドラムがフィリー・ジョー。エヴァンスは「困った時のフィリー・ジョー」なので違和感はない。が、ベースがレイ・ブラウンで「おや?」とおもうよね。
ケニー・バレルはまあいいとして、ハロルド・ランドがエヴァンスと一緒にやるというのも大丈夫かよとおもってしまう。さぞかしかみ合わない演奏をするのかとおもうと、誰もでしゃばらずに全員一致でひとつの新境地をつくりあげている。地味ながら良盤。誰かの音楽性が強くでているわけでないのがよい。
全5曲なのに3曲がワルツなのがエヴァンスらしいところだろうか。
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