2016年11月9日水曜日

HERBIE HANCOCK “CROSSINGS”



 
HERBIE HANCOCK “CROSSINGS”

70年代はエレクトリック楽器を使用したフュージョンに日本のジャズファンが狂喜していたが、90年代に入るとまるでそんなことはなかったかのような黒歴史扱いとなってしまった。「おれはキライだったけどまわりが喜んでいた」などということを90年代になってからのインタビューでよく目にした。

そんなアンチ・フュージョンの頃、ビッチェズ・ブリュー(だったかな)についてたしか寺島靖国氏が「そんなに悪くないから困るw」みたいに書いていた。
さて、前置きが長くなったがこのハービーの「CLOSSINGS」もまさにそれ。ワーナーのハービーに聴く価値なし、という言葉(そんなんあるのか?)を軽く否定してくれる。だって調性があるしw 

あの「セクスタント」の直前アルバムではあるがなかなかノリがよい。ハービーは自伝ではどのバンドよりこの頃のセクステットを絶賛しているような記述をしている。あまりにバンドの一体感や深さがすごく「宙に浮いた」そうだw いや、比喩ではなくマジでそういってます。ライブをみていた友人も「宙に浮いていた」と証言しているそうで。「床が10フィート下にあった」とか「クスリはやってなかった」ともいっている。
うーん、真偽はともかくとしてそれを言っちゃあダメでしょ。このしばらく後にバスター・ウイリアムスの影響で宗教に傾倒していく。



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