2016年11月21日月曜日
学校でジャズを学ぶ
ジャズは学校で学ぶものではない、とは言うが、そんな日本の伝統芸能みたいなことを言っているとどんどんすたれていくだろう。「背中をみて覚えろ」「芸は盗め」「10年は下働き」というのと同内容だ。
しかし、学校で学んだジャズがつまらないのは確かだ。また、伝統芸能と違って、自分で勝手に始めることができるしナントカ流とかに属さなくてもいいから、早い話10年下働きせずに一気に駆け上れるのも事実。
おいらは99%独学で現在に至っている。ハービーは自伝を読むとわかるけど、ほぼ独学。だからあんなにすばらしい演奏をするのだろう。
ジャズの復権に尽力しているウィントンなのに、彼以降のバークリー出身者がこぞって「学校で学んだやつはつまらない」と言われてきたのは皮肉な話。さらにいうと、ウィントン自身はジュリアードだし、ジュリアードではジャズなんか学んでいない(教えていないでしょ)。ウィントンをつまらないという人の中は、彼が学校で学んだジャズをやっているからだと誤解している人もいる。
グラスパーはニュースクールに入学したが、中退したという。もっとも彼の場合「ついていけない」ではなくてアル・ディメオラのように「学ぶことがない」からなのかもしれない。
学校でジャズを学ぶこと自体はわるいことではないと思うが、それで終わって危なげないことしかしていないとつまらない音楽になると思う。なんかとりとめのない話でした。
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