「ポールにリピートなし」という言葉がある。ロックのバンドスコアは、たとえばAメロ繰り返しの場合歌詞以外は同じだからリピート表記をするのだけど、ポール・マッカートニーはベース・ラインを少し変えて同じパターンの繰り返しで弾かないからビートルズのバンドスコアはリピート表記ができない、つまりすごい、どうだ、という意味である。
ジャズ側からみると笑ってしまうのを通り越して微笑ましいと感じる言葉だ。おっと、もちろんポールもビートルズも偉大だしおいらは大好きだ。ただ、それを「すごい!」というのはどうなのかなと。
ジャズとちがってロック、ポップス系のライブはレコードの再現を求められる要求が大きいと感じる。ヘッドハンターズが売れ出した頃、ポール・ジャクソンがライブで毎回ちがったラインを弾こうとするのでハービーが「頼むからレコードと寸分ちがわないラインにしてくれ。でないと暴動がおこる」と懇願したそうだ。ジャズ系音楽といっても売るためには苦労がある。ポール・ジャクソンはもともとはウッドベースのジャズ系なんだそうだ。彼の演奏を聴くと最初からファンク専門だとしかおもえない。
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