“JACK
DeJOHNETTE SPECIAL EDITION”
奇跡としかいえないアルバム。聴くまでは「ドラマーのリーダーって本人よりもサイドメンの音楽性が強いんだろう」と思っていて期待していなかった。さらに正直にいうと、ディジョネットがあまり好きではなかった。ビル・エヴァンスのモントルーのライブ盤ではアグレッシブすぎてエヴァンスのピアノと全然合っていいない印象があったしエレクトリック・マイルスのころに頭角を現したミュージシャンだし(当時おいらはエレクトリック・マイルスは大嫌いだった)、発売されたばかりの”5TH WORLD~来たるべき世界”というアルバムが内容もクソだしジャケットがロック・ドラマー的印象でことごとくおいらの琴線にふれなかったのだ。
で、このアルバムを友人から借りて、ま~ったく気乗りしないで聴いてみたら一気に惹きこまれた。フリーかなと最初は思ったんだけど全然ちがう。躍動するリズムと静寂と美しさと不安定さなど、あらゆる要素がバランスよく整然と並んでいる。信じられなかったです。でももっと信じられなかったのは同じスペシャル・エディション名義でだされたその後のアルバムがことごとくクソだったこと。ありえないっすよ~。なんなんだったんだ、あれらは。
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