BILL
EVANS “YOU’RE GONNA HEAR FROM ME”
いまでは別のジャケットになってしまったけど昔はこれでした。おそらくビル・エヴァンスの全ての写真の中で一番かっこいいであろうものをつかったジャケットだが、肝心の演奏は最悪。ピアノが真ん中でベースとドラムが「完全に」左右に分かれているという不自然なステレオもそうだけど、エディ・ゴメスのソロになるとピアノを弾くのをピタッととめるエヴァンスに、彼の美意識のなさを感じる。当時のエヴァンストリオはこれだった。
こんなにきれいなピアノ弾くのになぜだと若いころは疑問に思った。いっちゃあわるいがピアノの伴奏がないベースソロなんかきいてうれしいひとはいるのだろうか。しかも69年のエディ・ゴメスですよ?断片的な短い、フレーズっぽい音を繰り出すだけでなにがなんだかさっぱりわからん。お前はスタンリー・クラークかと突っ込みたくなる。これでちゃんと戻ってくるエヴァンスがすごいけど。ビートがぼやけるマーティ・モレルのドラムもあいかわらず話にならん。ジャック・ディジョネットに変われば「モントルー」のメンバーになるわけだけど、あそこのゴメスも同じだよね。あのアルバムを評価しているひとでもベースのソロの部分は苦痛なんじゃないのか?ということで、ベース・ソロの部分以外はすばらしいアルバムだ。
ちなみに、ゴメスの無伴奏(いや、ドラムはいるが)ソロがあまりにも意味不明なので、昔は自分でコードを鳴らしながら聴いたりしていました。
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