友人の娘さんが中学生になり吹奏楽部に入った。という話は以前何度もした。友人がブログのネタになるだろ、といろいろ話してくれる。
そこの顧問(その学校の音楽教師)が指導のときに音名をドイツ語で言うそうだ。「そこのfisはもっと大きく!」とか「esの音程が悪い」とか。申し訳ないが、こういうところが吹奏楽(の指導者)の価値観なんだなあとおもう。一部だろうけど。
クラシックやってるやつ以外ではなじみがない音の呼び方であり、教師であれば小学校卒業までの文科省の音楽教育ではイタリア語のドレミと日本語のハニホという表記でしか音名がでてこないことは当然知っているはずだ。音楽教師じゃなくてもね。それなのにあえて中学に入学したばかりの部員にハッタリをかましているわけだ。生徒相手にかっこつけてるんだよ、愚かだね。もしそうじゃなくて「知らないとは思わなかった」というのなら、現役音楽教師として大丈夫かと思うし、「つい口から出てしまった」というのであれば、指導者として相手のレベルを考慮しないということでまだまだだと思う。そもそもその人ベテラン教師らしいから、何年も顧問やってきていると思うんだよね。
友人の娘は「何言ってるかわからない」といっていたがまさにそれ。それしかない。13歳くらいでドイツ語の音名を理解できるとしたら、バイオリンかチェロを幼少からやっている人間だけだろう。知らんけど。とりあえずピアノではでてこない。ましてや吹奏楽はクラシックではなくポピュラーに属する曲を多く扱う。日本のポピュラーであればおのずときまってくるわな。音名はイタリア語、コードは英語、調は日本語。まあこれ自体があほなんだけど。
こういう音名、いつかクラシックのオケに入った時に役立つのかもしれんが、その年齢になるころはいろいろな外国語に接しているから案外すんなり覚えるだろう。心配ご無用。
以前、アメリカで生まれたジャズの日本人による日本のジャズ・ミュージシャン向けの音楽書なのに音がドイツ語表記されているのはかっこつけだと書いたことがあったけどさ、そのケースとまったく同じだ。伝えるべき相手にあえてわからないようにすることに「かっこつけ」「はったり」以外の理由がありますか?
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