スタンダードの中でも定番中の定番といえる”FLY ME TO THE MOON”。原曲はちがう題名だったとか3拍子だったとかそんなことはおいといて、ABACの「C」の、最後の部分(わかるよね)のオクターブあげる音をあげないままでアストラッド・ジルベルトのように歌うひとがいるが、あの音を上げないのなら歌う意味がない。BメロとCメロがほとんど同じになる。あれはやめてほしい。
実際はどうか知らんけど、単に高い声が出せない音域の狭いひとにみえる。と、えらそうなことをいってみたが実は器楽奏者としてはあの曲は苦手。メジャー・キー一発で行けなくはないのでジャズ演奏初心者の入門曲のひとつとでもあるけれど。
「え、あんな曲が苦手なの」って?
おいらが苦手な理由は”ALL THE THINGS YOU ARE”にもいえるといえば、わかるひとにはわかるでしょう。
話を戻すと、どうしてああいう歌い方をするのかというと、”FLY ME TO THE MOON”の楽譜も見たことなく、ほかのバージョンも知らずにあのアルバム(またはあのアルバムを真似て歌っている人)を聴いて、他のバージョンを聴かないからだ。申し訳ないが、経験上、歌手の方はいろんなバージョンを聴こうとする姿勢がない人が多い。だからエラの歴史的名演で誰でも知っているレコードをコピー(劣化コピー)してライブで披露する。
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