2016年4月4日月曜日

完璧なソロ

なんだかこの話は以前にも言ったような気がするけど。

ジャズを聴いていると、完璧なソロに出会うことがある。ハーフノートのウェス師匠のNo Bluesと、ライオネル・ハンプトンのスターダストがその典型例。
ハーフ・ノートのウエス・モンゴメリーとウイントン・ケリー


スターダスト(紙ジャケット仕様)

完璧なソロは、

・それなりに技術がある
・聴いていてだれない
・歌心がある

とかいろいろな要素が必要。

ほかにも完璧なソロというのはいくつもあるけど、最近若い人と話していて気づきました。
「ソロが完璧」とか「現代において●●の最名手は△△さんだ」とかいう話は、はっきりいってかなり主観的なものであって、たいてい「おまえ、気は確かか?」という内容だったりする。もうね、「言った者勝ち」なんだよね。いかに堂々と「このソロは彼のテクニックがすべて表現されていて、完璧である」とか。わかるわけないじゃん。「現代において、坂本龍一より〇○のほうが優れていると言える」とか。理由も主観的でさ。だから音楽はおもしろいんだけどね。

評論家の寺島靖国氏は、MJQのジョン・ルイス「朝日の如くさわやかに」のソロが完璧だ、と言っていたけど、おそらく99%の人が「どこが?」と思うだろう。でもいいのだ、おいらも含め、自分がさも音楽評論家の大家になったような気分で「あれはいい」「これはダメ」というときの気分が最高なんだよね。




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