後輩のQくんに、彼の地元のジャズイベントちらしを見せてもらった。ほぼすべてのバンドに「スペシャルゲスト」ということで女性ボーカルが入っていた。当然、Qくんのバンドにもスペシャルゲストが参加する。
おいらは地元じゃないからわからないけど、スペシャルというからには地元では有名なのかな、と思ってQくんに「スペシャルゲストなんて、よく呼べたね、すごいね」といったら、「違いますよ」との返答。まあそうだとは思っていたけど一応聞いてみると・・・以下、Qくん談。
「地元イベントというのは、客のほとんどはジャズファンではない地元の住民。だからボーカルがいないと客が集まらないんです。会場が分散されている場合、ボーカルがいるバンドに客が流れるわけで、結局みんなが、ジャズを知らない、フライミーとイパネマ(英語版)しか歌えないような若い女性を「ゲスト」と称して入れる。単にゲストというならまだしも、みんな判で押したように「スペシャル」ってつけますね。でもスペシャルでもなんでもない、あんたなんか知らねえよ、と思いますよ。歌唱力でいえば逆スペシャルだし。自分はボーカルで客を呼ぶというのは間違っていると思います。」
ほお、Qくんはっきりいったな。おもしろいからちょっと反論してみた。「でも、普段バンドメンバーでなくてイベントのときに入れるというのは、ゲストといえばゲストだよね」
するとQくんは「いやいやいやいや、バンド自体が普段はないですからね。イベントのために組むバンドがほとんどですよ。全員その日かぎり。ボーカルと同じじゃないですか。ボーカルがゲストならメンバー全員ゲストですわ。なんか、スペシャルゲストだとかそういう客集めって、嘘っぱちぽくていやなんですよね」
さすが硬派のQくんだ。最後に一番気になることをきいてみた。
「じゃあきみのバンドにはなぜボーカルがいるの?」
いわく「バンドのリーダーが、とにかく若い女性を入れたがってるんですよ。ボクは反論できないですからね。 今回のボーカルはJ-POPのナントカってのを歌うことになっていますけどね」
でた~またこのパターンです。日本は狭いね。
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