クラシック音楽家の中には「ジャズなんか音楽じゃない」といってる人がいるそうだ。
なぜ音楽じゃないのだろう。
演奏家のレベルの話をしているのだとしたら、上手でなければそれでないと誰が決めたのか、といいたい。オリンピックに出るレベルじゃないとスキーはスキーじゃないのか。ワールドカップのサッカーはサッカーだけど中学生の部活動はサッカーじゃないのか。
クラシックには関係しない民族楽器のプレイヤーについてはどうやって判断するのだろう。ガムラン(楽器のほうね)は音楽じゃないの?じゃあ古典にはなかったバンドネオンが今ではすっかりクラシックに取り入れられた、その差はなんなのだろう。タンゴ大好きのおいらにいわせれば、クレーメルとかヨーヨーマの演奏はまったくタンゴでなく、楽譜を弾いているだけだと思うけど。あ、それでも「タンゴ」でなく「音楽」だからいいのかな。逆にタンゴらしさが残ると「音楽じゃない」と言ったりして。
演奏家のレベルでなく、即興性の話をしているのだろうか。でも、音楽はすべて楽譜に書いていなければならないって誰が決めたの?モーツァルトだって即興演奏してたでしょ、あれは音楽じゃないのかな。世界のいたるところに音楽があって、そのうち欧州のひとたちが勝手に自分たちのスタイルこそが音楽の常道だと思っただけでしょ。クラシック以外の音楽はほとんど即興性あるよ(ロックのひとたち、聞いてる?)。
高尚じゃないからダメなのか。いやいや、これもさ、高尚じゃなきゃ音楽じゃないって誰が決めたのかな。自分たちだけで勝手に高尚なつもりで可能性を狭めていっただけでしょ。
と、ひとりでマッチポンプしてみました。多分、ピアソラを取り上げるような演奏家は「クラシック以外は音楽じゃない」なんてことは考えず、あらゆる音楽を肯定してるのだと思うよ(さっきはけなしたけどフォローしました)。
ジャズファンの中でも、「フュージョンはダメ」「電気はダメ」「オーネットはダメ(いや、これはアリか)」と言っている人より、なんでも聴くと言っている人のほうが話がおもしろい。油井正一氏のライナーなんてすごくおもしろいでしょ。それに比べて・・・おっと。
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