ときどきレコーディングにはその場の空気や雰囲気も録音されるとかいう話を聞くけど、確かにその通りだとおもう。ライブ盤はもちろんスタジオ録音でも緊張感とかを感じることってないですか?バドのウン・ポコ・ロコの鬼気迫る感じは演奏だけでなく、深夜のスタジオで来るかどうかわからないバドを待っていてふらっと現れたときに一気に録音した、ということも影響しているのだとおもう。
エヴァンスのヴィレッジヴァンガードを初めて聴いたのはジャズに入ったばかりでまったく何も予備知識なかったけど、どうやら客が少ないとか客席と演奏者に温度差があるなと感じた。音を記録するだけなのにそんな雰囲気とかわかるわけないだろうというひともいるだろう。ではジャズでなく落語のCDを聴いてもらいたい。実況録音とスタジオで無観客で話しているのとはまったくちがうと感じるはずだ。スタジオ録音は空々しい。
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