2018年6月27日水曜日
ジャズマンガ「Blue Giant Supreme」第44話
今回のテーマ、「音楽に人間性は関係あるのか」というのはかなり深い話だね。パーカーは周囲に大迷惑をかけていたけど、人間的にクズかというと誰もそう言っていない。と思う。マクリーンは楽器を貸したら質屋に入れられたらしいがw
コルトレーンは音楽性も人格もすばらしいという代表だろう。いや、日本公演の記者会見はちょっと日本人をからかっていたし割と浮気性だったという話もあるが、まあ許容範囲なのかもしれない。
ウェス師匠は音楽もすばらしいが人間的にもすばらしかったようだ。ジャコがクリーンだった時期は音楽的にすばらしいし、人格が破綻してからは音楽も同じことの繰り返しになった。
とまあ、音楽と人間性は関係ありそうな例がたくさんある。しかし、有名な例外がある。そう、スタン・ゲッツだ。共演者のほとんどが彼のことをボロクソに言うw ジャズ批評のゲッツ特集の号にもそれが書かれている。ジャムセッションのとき、みんなでルールを決めたのに1人だけ長く吹くとか、気分が乗らないとテーマしか吹かない、手抜きするとか。若手の発掘は単にギャラが安いから使っていただけ、とか。チックもそう言っている。悪く言わないのはルー・レヴィだけだった。
しかしゲッツの音楽は素晴らしい。文句なし。ちなみにおいらは80年以降のゲッツこそ最高と思っているけど、その頃ってちょうどゲッツが驕りを捨ててやり直している頃なんだよね。そうすると、絶対的度合いで納得いかない部分もあるけど、心を入れ替えたときの方がいい演奏をしている、ということになる。やはり音楽と人間性は関係あるのか。よーし、練習するのをやめて仏門に入ろうかなw
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