先日「リクエストといえば」という話をしました。
昔こんなこともあった。まるで「Blue Giant Supreme」と同じなんだけど。
結婚パーティで演奏することになった。間に入ったイベント屋が気を利かせたのか、発注者さんに「リクエストがあれば言ってください」と連絡したみたいなんだよね。
そうしたら、発注者さんは「リクエストしなければいけない」と考えたみたいで、「乾杯の場面では竹内まりやの「本気でオンリーユー」 、そのあとの歓談の場ではプリプリの「世界で一番熱い夏」、お色直しの退場のときには米米CLUBの「君がいるだけで」、お色直しで再入場のときにはボウイの「Be Blue」」と、ポイントポイントですべて曲を指定してきた。で、イベント屋がこともあろうにそれをポンとこちらに投げてよこした。うーん、時代を感じさせるラインナップだw
こちらは、もともとジャズバンドという依頼だったから、ギター、ベース、ドラムという編成だ。イベント屋に「あなたもこれで商売しているんだから、ジャズの編成でそれをやったらどうなるか、想像できないの?」と思わず言ってしまった。できるできない、でなく、この編成でそんなポップスの曲をやったら、発注者さんは「コレジャナイ」と思うし、こっちも「だからやりたくなかったんだ」と思うだろう。そもそも音圧が全然違う。いや、確かに「ジャズで聴くサザン」とかそういうCDはあるよ、でも「コレジャナイ」でしょ?おまけにムードを求める場でなく、イベントの要所要所の音楽を、ということなんですよ。ありえない。
イベント屋はしかし理解できなかったらしく、「頼んでいたミュージシャンの人たちは、こういう曲演奏できないそうです」と、おいらたちの技術上の理由でと伝えて断った。なんだそれ?
最近、友人が似たような体験をして、時代が変わっても同じことが繰り返されるのだなあとしみじみ感じましたよ。
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