2014年2月28日金曜日

ジャズ以外のミュージシャンの、ここがダメ



先の記事でフォークやブルースが大嫌いといったけど、実際はフォークもブルースも聴くのは好きだよ。ただ、アマチュアのフォーク、ブルース、そしてロックの人たちは常識やモラルを持ち合わせてない人が多く、困らせられることが多い。たとえば・・・

以前、ある町のイベントで、ジャンル関係なくいろいろなバンドが演奏するというのがあった。○○音楽祭とか、そんなやつね。
ジャズやっているおいらたちは、自分が使う道具はすべて自前で持参する。当然でしょ。事前に確認してPAは不要ということはわかったけど、必要であればキーボード(さすがにピアノというわけにはいかないので)のひとはキーボードアンプも持っていく。屋外での仕事を想定するなら、それくらいはなんとかするものだよ。これがジャズミュージシャンの常識。

ギタリストのおいらは当然アンプを持っていく。当たり前です。あえてここでいう必要もないことだ、と思うのだけど・・・どうも他ジャンルの人は違うらしい。このあと、おいらはとんでもないカルチャーショックを受けることになります。

おいらのバンドの出番が終わり、片付けていると、次の出番のロック小僧くんがおいらのアンプを触りだした。おいらが「それ、おいらのだから」といったら驚いて、「じゃあアンプはどれ使えばいいんですか」ときた。しらねーよ、ていうか、おまえ持ってきてないの?

普段の練習室やライブハウスはアンプ常備なんだろうが、ここ屋外だよ、アンプがあるわけないだろ。気づけよなあ。

しかし、こんなのは序の口。次の話はもっとひどい。
似たようなイベントでおいらがまた出番のあとアンプを片付けようとしていると、次の出番のフォーク弾き語りの人が声をかけてきた。アンプを貸してくれ、と。こいつも持ってこなかった時点でロック小僧と同レベルなんだけど、勘違いせずにおいらに声をかけてきたのはえらい・・・と思う?違うんだな、これが。彼はこういった。

「アンプと、シールドを貸してください」

おいおいおいおい!アンプはまだしもシールドがねえってのはどういうことだあ?そこまでなめてイベントに参加するなよぉぉぉぉ!


というように、アマチュアのロック、フォークのギタリストは常識がない人がいる。
ちなみにこれは、ロック、フォークだけのことではない。

民族音楽祭で、シタールを弾く人に「アンプを貸してくれ」といわれたことがある。
よくわからんがそのひとは左手のノイズをなくすために指にグリースを塗って演奏していた。
その演奏はきいてなかったけど、あとからアンプをとりにいったら次の出演者がすでに演奏していた。
おいらのアンプは片づけられるでもなくステージの中央に横になっていた。彼はどうして他人のアンプを使ったあと、そのままにしておくのだろう。
みているひとはなぜアンプがあんなところに転がっているのだろうとおもっただろうな。
タイミングをみてアンプをひきあげたけどグリスでぬるぬるだった・・・。

そのシタール奏者の出番は2回あったのだけど、2回目の直前にまた声をかけられた。
「アンプかしてくださーい」

プチッ






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2014年2月27日木曜日

あるギタリストの肖像 3


ライブが終わった。

ところが、チケット(当時はちゃんとチケットつくってたのです)の売上をメンバーでわけるとき、なぜかT氏が仕切っていた。
おいらは今回のライブはT氏とギターがかぶっていたので参加しない曲が多かった。
T氏がおいらに千円札を2枚渡した。

「はい、君はほとんど弾いてないんだからこれだけね」

ドラムが参加しない曲もいくつかあった。
ドラムのR君には千円札3枚渡した。

「君はこれだけね。あとはこっちで分けるから」

おいらは渡された千円札をテーブルに置いた。
「ふざけるな!いらねーよ!」

そう言い捨てて帰った。金額の問題ではないのはわかるでしょ。

しばらくしてE君と会うことになった。このライブ以降一切連絡をしていなかった。
今後T氏とはいっしょにやっていけない。悪いがおいらは抜ける。そういうつもりだった。
しかし
E君は開口一番こういった。

「T氏とはもう一緒にはやらない。W君とR君から『T氏がくるならおいらたちはもうやらない。解散だ』といわれた」

その後T氏とはまったく会ってなかった。向こうはジャズじゃないから接点がなかったのだろうね。

このライブから10年くらい後、おいらはブライダルの演奏でピアノと二人で演奏していた。
それを遠くからニヤニヤしながら見ているヤツがいた。T氏だった。あいかわらずいけすかない。
そのときのピアノと面識があるらしく演奏が終わって後片付けをしているときに近づいてきて親しそうにピアノ氏と話し始めた。
おいらは黙って片づけていた。すると、

「あれ、どこかで会ったことある?」
T氏がおいらこういってきた。

「いや、知らないね」
こう答えておいらは立ち去った。



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2014年2月26日水曜日

あるギタリストの肖像 2



ライブ当日。

開始1時間前に集まる約束をしていたのにT氏が来ない。当時は携帯電話などない時代だからひたすら待つしかない。
開始時間になってもこない。もう少しだけ、と繰り返しているうちに開始予定時間を30分もすぎてしまった。好評なライブだったのでお客さんは満員だった。仕方ない、彼抜きでやるか、と決めたときT氏がやってきた。

おいらもほかのメンバーもはすでに用意して楽器の前にいた。T氏は一言謝るでもなくおいらたちに首だけ振って「来い」という合図をした。控室にいくとT氏は両手をポケットにいれたまま足を大きく広げて長イスにどかっと座り「打ち合わせしようぜ」といった。

「ジャズだから打ち合わせなんかしなくていいから、もう30分も遅れてるし」
と、おいらがいうと

「押せばいいから」

おいらはこの時点で(やっと)怒りが頂点にきた。わざわざ聴きにきてくれているお客さんを無視して、自分が遅れたのを無条件に押し付けるやり方に腹が立った。そもそも態度に腹が立っていた。

T氏とここでケンカしてしまえばライブを聴きに来た方に申し訳がないのでこらえたが、打ち合わせとかいう意味のないものに参加はしなかった。

ライブ自体は滞りなく進んだが、MCまでかってでたT氏の調子にのった話はおいらを不快にさせた。
常連さんをいじるようなMCをしたんだけど、それが馬鹿にするかのような内容だったのにも腹が立った。
それでも最後の曲まで演奏した。やっとおわった・・・とおもったのもつかの間、T氏のMCが。

「それでは最後の曲・・・」

えっ?なに?何やるの?
彼は突然自分の弾き語りでフォークの曲を演奏しはじめたのだ。まさにギターをかき鳴らすというようなカッティングで。さらにメドレーでブルースの曲を弾き語り。

おまえのルーツはそこかと初めて気付いた。
おいらはそれ以来フォークとブルース(←ジャンルとしてのブルース)が大嫌いになった。

(まだつづくよ~)


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