CHET
BAKER SINGS
おいらが持っているのは95年発売のCD。東芝EMIの「ジャズ名盤物語」シリーズで帯にはSJゴールドディスクのマークもあるやつだ。そうそう、あったよね。ジャズ名盤物語ってのが。
チェットのボーカルといえばマイ・ファニーヴァレンタインが筆頭にあがるが、このCDの帯に書いてあるコメントがすごい。「ヴァレンタイン・デイの名曲『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』を収録した」とある!wwwwおいおいちがうだろ。実際にライナーを読んでみると油井正一先生によるものであるがマイ・ファニー・ヴァレンタインに関してはまったく触れてない。帯の文章は東芝EMIのスタッフによるものだろう。むしろジャズファンは、ほぼ初期の段階で「マイファニーはヴァレンタインデーの曲ではない」ということを学ぶか教えてもらうものだが・・・
ライナーの内容はというと、主要曲(全曲ではないあたりがすごい)の歌詞の大意をさらっと伝えている。油井先生だから当然だが、タラタラと字数を稼ぐような文章ではない。さすがだ。
で、チェットのボーカルについてなんだけど、このころはまあ聴けるよね(偉そう)。そんなに好きではないけどさ。チェットの個性と言えば聞こえはいいけど、彼の歌はジャズっぽくはないと思う。だから、日本では毎度毎度ジャズ名盤と言ってこのアルバムが必ず紹介されるけどおいらは「違う」と思う。ジャズの「これだけは聴け」に含まれるべき作品ではないと思う。ウェザーリポートのファーストをジャズの定番と言われて怒る人がいるのと、同様。
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