JACO
PASTORIUS “MODERN AMERICAN MUSIC…PERIOD! THE CRITERIA SESSIONS”
確かこのアルバムは以前にも取り上げたと思うが。
自他共に認める大のジャコファン松下氏による一連のジャコ発掘音源はいいかげんに食傷気味だが、これはホンモノ。ジャズにあまり詳しくない「ジャコっていいよね~」程度のひとは聴かないほうがいい。ジャコだとかレア音源だとか関係ない、70年代前半の尖ったジャズが収録されている。冒頭のドナリーがポップスに聞こえるくらいだ。そういやブレイク直前のパットやポール・ブレイとの「JACO」もかなり尖っていた。
ジャコがウケた理由としてキャッチーなパターンと演奏スタイルが大きな要因だとおもうが、そういったものは皆無のアルバムだ。かといってポール・ブレイと共演した前述の「JACO」のようなフリーでもない独特の世界。斬新な感覚のベースパターンはまだコマーシャル化(?)していない頃で、「またかよ」という部分はまったくない。経過音であるはずのクロマチックノートを掟破りの連打をするという天才さを改めて痛感する。
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