MICHEL
LEGRAND LIVE AT JIMMY’S
73年録音。フィル・ウッズはあるインタビューで一番印象に残っている曲を訊かれてここでの”YOU MUST BELIEVE IN SPRING”を挙げたという。ビル・エヴァンスの超名演もある、おいらもすごく好きな曲なのでかなり期待していたのだが・・・・なんとなくウッズのテーマの崩し方が素人っぽく感じて好きになれない。残念だ。10分超の演奏なのに半分以上エレピと二人だけでルバートというのはつらい。
ロンは絶好調の70年代なのでドライブ感あって気持ちいいのだが、冒頭の曲でのソロが意味不明。ピアノ、サックス、ギターと順にソロをとっていきベースの番になるのだがなんかおとなしくライン(しかも2ビート系)をやっているだけ。あわててルグランが控えめに再度ソロをとるのだがすぐにやめてベースに振る。2コーラス目からはランニング・ソロ。ひたすらラインだ。聴いているほうも待っているメンバーも、何よりロンが一番つらいのではないだろうか。「おーい、戻ってくれよ。ラインで2コーラスもやらせんな」という心の声が聞こえてきそうだ。
アマゾンのレビューで「ルグランの歌とオルガンは不要」とあったがまさにその通り。ジョビンの歌とどっこいだw なぜすばらしい作曲家ほど歌いたがるのだろうか。バーデン・パウエルしかり。ピアソラが歌わなくてホントよかった。
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