2018年12月3日月曜日
Sonny Rollins "Night at the Village Vanguard"
このアルバム(当然Vol.1も2も)はホントにジャズファン向けである。真のジャズファン向けというべきか。
ピアノレスなんてフォーマットはおしゃれさが皆無であるため、初心者や浮ついたリスナーを拒絶する。おまけにロリンズのあのプレイ。クラシック的な「上手さ」からはおよそかけ離れた、おそらくそういう視点で見ればヘタクソともとれる、かといってジャズ的にはすごくうまい、文句のない演奏と音色。このアルバムを好きかどうかでジャズファンかどうかが決まるとも言える。繰り返しになるかもしれないけど、クラシックのみのファンは、ロリンズの演奏が大嫌いなのだと思う。
なんてえらそうに言いますけど、おいらもジャズファンになった当初はロリンズも嫌いだったし ピアノレスなんて嫌いでしたよ。あのノリがダサく感じられたし、ピアノが好きだったからこそ「なんでピアノいないんだよ!」と思ったり。コルトレーンのラッシュライフとかも嫌いだったな~それが、だんだん好きになってくるんだよね、こういうのが。
当然ながら、バリバリのジャズファンでもロリンズ嫌いという人はいる。おいらはローチのドラムがいまだに嫌いだし。プロのギタリストでウェス師匠を好きになれないという人もいるから、ロリンズを嫌いでも気にしなくていいんだけど、一度好きになるとけっこうはまる。ただやっぱりソロサックスは嫌いだなあ。ライブでもそういうスペースが増えていくでしょ。あれでコレクションする気がなくなってしまうw
しかし、本当にすごいのはライオンだよね。こんなサウンド、ジャズファン以外には見向きもされないのにいきなり「Vol.1」「Vol.2」で発売するんだもんな。
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